尺貫法が好きです

2021年10月08日

建築の現場ではよく尺貫法が使われます。

たとえば大工さんは階段を作るとき「蹴上(けあげ)が7寸で踏面(ふみづら)が8寸、

蹴込(けこみ)が・・・」、などと言います。

押入や開口部は半間(はんげん)とか一間(いっけん)と言うようにその幅を表します。

天井の高さは尺で表現され、八尺(2m40cm)の標準天井、などと言われます。

土地や建物の広さについては坪でやり取りされ、250㎡の土地と言うより75坪の土地と言った方がピンときます。

延床165㎡の家と言うより50坪の豪邸と言ったほうがイメージに合います。

このように日本の建築現場ではまだまだ尺貫法が息づいていますが、

一方でメートル法との使い分けが見受けられます。

たとえばマンションの場合は壁芯78㎡の大型3LDKと表現され、

これを23坪とは表記しません(これだと何だか狭小住宅のようでちょっとがっかりします)。

先述の天井高も住宅メーカーが説明するときは尺ではなくmmが使われますし、

設備のサイズも寸や尺ではなくmmで表しています。

たとえば流し台は2550、洗面台は750、浴槽は1616などです。

こうしたサイズ表記の混在というと、自動車のタイヤを思い出すのは私だけでしょうか。

225/50R18のタイヤなら幅が225mm、扁平率が50%、

内径=リム径(アルミホイールの直径に当たる部分)が18インチとなります。

なんとひとつの商品の中でmmとインチ(1インチは25.4mm)、

つまりメートル法とヤード・ポンド法が混在しているのです。

人間の脳はこのような単位の使い分けを上手に繰り返しながら、

長いあいだ物を作って売って来たのですね。

 

寸法単位